45cm水槽1本でのソード系グッピーの系統維持④(水草) [グッピー]

理想を言えば、大型の液化炭酸ガスボンベを設置して、各水槽に日中、二酸化炭素を添加できれば最高なのですが、残念ながら予算的に厳しいのでやったことはないです。ここでは45cm水槽で低床を厚く敷かず二酸化炭素の添加をしない、という環境での水草育成を考えてみます。

産卵箱やプラケースで稚魚を隔離せず、水槽1本での維持を目指しているので、水草は不可欠です。水草は稚魚の隠れ家になりますし、水質浄化にも大いに活躍します。バクテリア重視の管理になるため、丸洗いは極力避けます。多くて3年に1回くらいにとどめたいです。

水槽の環境を一定レベル以上で維持することに重点を置いているので、水草の調子が急に落ちたり、水草そのものを全て撤去したりするのは極力避けたいです。どんな水草にも好・不調の波がありますが、波は小さいに越したことはないです。水槽1本での系統維持は、自分の水槽で安定して繁茂してくれる草を見つけることから始めることになります。

見た目の好み、育ちやすさ、いろんな選び方があります。水槽ごとに違う水草を入れて、年月をかけて経過観察すれば得られるものは大きいです。詳しくは書きませんが、決して無駄にはなりませんのでやってみる価値はあります。このあたりに面白みを感じられれば、アクアから抜け出せなくなります。


●植え替えを嫌う水草(エキノ・クリプト・アポノゲトン・ニムファなど)
大きめの植木鉢に植えることになりますが、砂利(ソイル)の使用量が多くなるので、45cm水槽だと水量確保面でのデメリットが大きいです。魅力的な水草なのでグッピーと一緒に入れたくなりますが、実際にエキノやクリプトなどを鉢植えで長期的に状態を維持することは難しいです。特に大型になるタイプは根詰まりになり、植え替えをしなければならなくなります。本来の草姿を楽しむのであれば、60cm以上の水槽で低床を厚く敷くことをおすすめします。我が家では屋外でエキノをバンバン殖やしているので、切花的に入れることはあります。

●水上葉をつくる有茎草(ハイグロ・ロタラなど)
砂利は少なくても大丈夫なので、ガラスの小鉢や植木鉢などに植えます。植木鉢を水槽から取り出すときには、鉢底から汚水が流出してしまうので、プラケ等を添えましょう。二酸化炭素無添加で、その地域の水道水でしっかり育つ種類はかなり限られるので、あきらめずにいろいろ試してみるといいです。増えも減りもしない状態から2年以上経ってやっと繁茂し始めたこともあります。根気が必要です。ただ、我が家のように水槽数がかなり多くなってくると、差し戻しによるトリミングが面倒なので、これらの草は次第に入れなくなる傾向にあります。

●水上葉をつくらない有茎草(マツモ・アナカリス・ナヤス・タヌキモなど)
低床にほとんど依存しないので、管理はかなり楽になります。トリミングは手でちぎって捨てるだけなので、手間があまりかかりません。水槽数が多い場合は、管理に時間がかからないのは大きなメリットです。

●ミクロソリウム
高温に弱いことを除けば、最も管理が楽な水草です。水換えや選別のついでに枯葉を捨てるだけで大丈夫です。二酸化炭素なしでやや暗めの水槽でも問題なく育ちます。流木や石に活着させると非常に見栄えが良いです。時間が経過した株からは侘び寂びが感じられ、個人的にかなり好きな草です。そのまま漂わせても育ちますが、活着させることにより本領が発揮されます。成長の遅さから水質浄化能力を疑ってしまいますが、実際に育ててみると、決してそんなことはないことに気がつきます。最近はバリエーションが増えているので、グッピーと同じく、コレクション性もあります。

●アヌビアス
これも活着系。水質浄化能力はミクロソリウムより劣りますが、植物が何もないよりはかなり水持ちが良いので、侮ってはなりません。多くの種類が売られておりいろいろ入れたくなりますが、最もポピュラーなナナ以外は育成が難しく、水没させた状態ではコケまみれになり、うまく育った試しがありません。ただ、気中に葉を突き出させれはちゃんと育つので、グッピーの系統維持と両立できないことはないです。とくに大型種は無理に沈めない方がいいです。結局、45cm規格水槽で使いやすいのはナナだけになります。暗めの環境のほうがコケに侵されにくくなり、育てやすいです。


う~ん・・・かなりポイントを押さえて省略して書いているつもりなのに、水草が好きすぎるため文が長くなってしまってる・・・

これ以上書くと長くなりすぎるので、水草の続きは、また後日。

45cm水槽1本でのソード系グッピーの系統維持③(低床) [グッピー]

水槽立ち上げ時について、いくつか注意すべき点があります。
まずは低床から。

アクアショップで入手できる低床であれば、自分に合っているものなら何でも構いません。大磯系の粒が大きめのものから、田砂のように粒が小さいものでもいいし、ソイルでも問題ありません。水道水が超軟水の地域では、サンゴ砂がベストな場合もあるかもしれません。いずれにしても薄く敷くのがポイントになります。

厚く敷くと、低床の中で有毒ガスが発生することがあります。低床が原因で水槽の調子が下がり始めると、いくらプロホースでザクザク耕しても復活しなくなります。特に田砂のように粒が小さい低床では、この危険性が高くなります。大磯であっても3年とか5年とか経つと、トラブルが生じることがあります。低床がダメになると、「雌が細くなり出産数が減る」、「色艶が悪くなる」、「成魚になるまで育たない」、「徐々に数が減っていく」などの弊害が出てきます。最悪、バタバタと中毒症状を起こして一気に崩壊することもあります。こうなると残念ながら1からやり直し、リセットしなければなりません。例えば、田砂で5mmは厚すぎるくらいに考えておけばいいです。

もう一つ厚く敷かない理由は、水量面でのデメリットが挙げられます。砂が多いと、単純に水量が減ります。二酸化炭素を添加して、低床を厚く敷いて水草レイアウト・・・みたいなことがしたいのであれば、60cm水槽をオススメします。水草がしっかり根を張っていれば、厚く敷いても問題は起こりにくいです。

現在我が家では、ベアタンクの水槽と砂を薄く敷いている水槽が混在しています。

一長一短ありまして、水質維持に関しては砂を薄く敷いているほうに軍配が上がります。美観、という点でも砂を薄く敷いているほうに軍配が上がります。とは言っても、ベアタンクのメリットは捨てがたいものがあります。何よりも、水換えが楽。本当に楽。砂があると、吸出しに気を使うので水換えに時間がかかってしまいます。我が家のように水槽が多いとかなりのストレスになります。

最近では底砂を敷く方向に徐々にシフトしつつありますが、これは、長年系統維持をしたときの形質への影響を考慮したためです。規格水槽の底ガラスの下は白いクッションがはさんであるので、「保護色」という観点で見るとこれは隠した方がよいのではないかと考えています。合わせガラス水槽の場合は、水槽の下に黒いものを敷けばよいので、すべてベアタンクです。

現状の考えをまとめると、「管理に時間がかかるから嫌だけど、数年後にグッピーが美しく進化しているかもしれないので砂を入れようか」というところで落ち着いています。

砂選びも楽しいですね。我が家では、新田砂を愛用しています。単純に見た目の好みでチョイスしています。
アクア系を使うのが無難ですが、園芸系で使える低床素材としては、焼き赤玉、富士砂、川砂、硅砂とかが使えます。水質に大きく影響を与えるようなものは使えませんので、バケツに水を張って砂を入れて、数日経ってからpHを測ってみた方が無難です。水耕栽培用のセラミック素材とかも気になりますが、高価なので手を出していません。

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ここでの話は45cm水槽なので、水草は低床に植えないことが前提になってしまいます。
次は水草についてのお話です。

いかん・・・文章が長くなっている・・・
グッピー倶楽部さんに行くので、もう寝ます。それでは。

45cm水槽1本でのソード系グッピーの系統維持② [グッピー]

45cm水槽を複数並べることを前提で話を進めていきます。

縦置きなので、上部濾過は設置しにくくなります。一番使いやすいのは外掛フィルターです。音が静かなのも非常に良いです。水槽が5・6本程度まででしたら、外掛けをおすすめします。

「やっぱりたくさんの種類を飼いたい!」となると水槽がどんどん増えてしまい、その結果、水槽周りのコンセントがごちゃごちゃしてきます。そうなると、エアリフトのフィルターを使用することになります。その場合、グッピーでは割とよく使われる底面フィルターは選択肢からはずれることになります。理由は後ほど。

水槽を立ち上げる際に、魚を入れずにしばらく水を回す方法もありますが、最近は最初からグッピーを入れるようにしています。グッピーを入れようが入れまいが、立ち上がるときは立ち上がりますし、駄目なときはダメです。むしろ、グッピーが入っていないときの方が見た目に分かりにくくなり、駄目な水槽に大切なグッピーを放ってしまうリスクが生じてしまいます。最悪の場合、入れた直後にキリモミ状態。そこまでいかなくとも、出勤前に放流し、帰宅後見たら全部底に横たわっていた、なんて悲劇も起こり得ます。病気ではなく、何らかの中毒症状だと思われます。

立ち上げをスムーズに成功させるために、種水・種砂など、調子の良い水槽からバクテリアを導入するのは良い方法ですが、イチオシはウィローモスです。水槽環境指標として非常に優秀です。この草をよく観察することで、いろいろなことに気づかされます。

まとまりのない文章ですが、完成された長文を細切れに分割して紹介するよりもよいかと思い、書き綴っています。写真も無く、ツマランと思いますが。

もう寝ます。では、また~
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45cm水槽1本でのソード系グッピーの系統維持① [グッピー]

我が家では、基本的に「1系統1水槽」で親子分離はしません。15年くらい前の自分の考えでは、有り得ない方法でした。紆余曲折、それまでの手法を幾度も修正しながら、ここ数年で確立されつつあります。

自分のお気に入りの系統が、1本の水槽でずっと美しさを維持できる。グッピーを飼いはじめて悪戦苦闘している人にとっては絵空事のような水槽です。しかし、コンテスト向けの管理よりは、ビギナーにとってはかなりとっつきやすい手法といえます。まだ修正の余地はありそうですが、現状の考えをボチボチ書いていきます。

1本で維持する場合は、丸洗いやリセットは極力しない方向で考えます。前提として水槽を1本しか使用しないので、系統の維持とは、すなわち水槽環境の維持に他なりません。目的であるグッピーだけでなく、微生物や植物との共存を強く意識する必要があります。したがって観察力が勝負になります。

水量が多いほうが有利になります。60cmレギュラー水槽であれば、かなり難易度が下がります。45cm×30cm×30cmでは少しシビアになります。でも、やっぱりいろんなグッピーを飼いたくなりますね!そうすると45cm水槽を縦置きに並べることになります。90cm用の2段水槽台があれば、6本も置けちゃいます。ここでは、45cm水槽中心で話を進めていきます。

次回以降、順を追って説明します。
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直射日光最高 [グッピー]

水槽に上からの直射日光が入っているときに撮影。
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天窓最高です。本当に予想を遥かに超えて良かったです。
照射時間が短いのと、モスやツル性のイモが繁茂しているので、青水にはなりません。

タイガープラチナピンテール、日光を浴びてビカビカ、多色で綺麗です。







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